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当時、私たちは全く気づいていませんでしたが、今になってみて分かるのは、‘日本ロルフ身体構造統合協会’ の青写真は、筋膜リリース・ワークショップが、ロルフライン ジャパンの主催で2007年に大阪で開催された時に生まれていたのだ、ということです。2009~2013年にかけては、筋膜リリース・ワークショップの発展形である ‘最初のベイシック・ロルフ・トレーニング(ORT-1)’が大阪で実現しました。私達は、それ以降も5年間かけて、国際基準を満たしながらも日本の受講生達が参加しやすい形(週末を含めた2年半の拡張方式 *1 )へとベイシック・トレーニングを整備し、洗練しました。これまでに22名の認定プラクティショナーが生まれ、現在は大阪で第4期のトレーニング(ORT-4)が順調に進行しています。
アイダ・ロルフ博士は、‘recipe(レシピ)’ を考案すること、そしてそれを人々に教えることに人生の大部分を捧げました。彼女が‘レシピ’と呼んだもの、それは、「結合組織に対する手技」と「感覚運動性の動作教育」を組み合わせ、10回のセッションによって姿勢を再構成する体系的なプログラムでした。JISI 日本ロルフ身体構造統合協会は、他分野(他のメソッドやセラピー)由来の要素を付け加えることなく、この‘レシピ’の保存と伝承を継続している世界でも数少ない学校の一つです。
私たち日本ロルフ身体構造統合協会の伝承を遡ると、エメット・ハッチンズ、ピーター・メルキュア、ニール・パワーズといった、ロルフ博士自身によって養成された最初の世代の教師達に辿り着きます。これらの第一世代の教師達から学び教師として認められた日本人が、ロルフ博士の伝統的な教えの保存と伝承に関わる3人の指導者 *2 からの賛同と後援を受けて創設したのが、日本ロルフ身体構造統合協会です。
日本ロルフ身体構造統合協会は、人間の身体に対するこの体系的かつ再教育的なアプローチを実践するプラクティショナーに、つまり、ロルフ博士が遺したレシピを手掛かりにストラクチュラル・インテグレーションの実践と探求を続けている全てのプラクティショナーに、home(拠り所、故郷のような場所)を提供することを意図して設立されました。日本ロルフ身体構造統合協会は、アジア初で唯一の国際ストラクチュラル・インテグレーション連盟(IASI)の正規加盟校 *3 です。
*1 通常、ベイシック・トレーニングは、主に海外で、7~8週間の集中方式で開催されることが多く、このような長期間にわたるトレーニングに参加するために参加者はそれまでの仕事やキャリアを捨て、日本での生活をやめて海外に渡らなければなりませんでした。
*2 米国ロルフ研究所元所長パワーズ氏、EGSIヨーロッパギルド創設者ウルバンツィク氏、ブラジルISSI創設者シルベイラ氏の三氏。JISI現顧問。
*3 日本ロルフ身体構造統合協会の「大阪ロルフ・トレーニング(ORT)」は、世界共通のロルフ・トレーニングのガイドラインに基づいて行われ、国際的な認定機関であるIASIによって認証されています。卒業生はロルフ・プラクティショナーとして世界中のロルフ・コミュニティーで活動することができます。また、協会が提供する卒後継続教育プログラムの修了者には、IASI認定の継続教育単位(カテゴリーI:SIコア科目クレジット)が発行されます。